パリにしばらく滞在してから
イタリアへ行き
最後はしばらくフィレンツェにいました
フィレンツェの駅は何となく好きで
大きな駅に様々な行先の列車が
入っては出て、各国の旅人が
乗り降りしている様子を見ているのも好きでした
ある日ミュンヘン行きの列車があるのを
駅の時刻表で知りました
ドイツ行きの列車があるんだ!
とても乗りたくなってしまいました
確か夕方か夜発の夜行列車
荷物を取りに帰ってもまだ乗り込める時間
急な思いつきに迷いつつも
とにかく荷物をまとめてまた駅に戻り
間に合って、切符も手に入ったので
思い切って無計画に乗り込みました
帰国が近づいていたので
ヨーロッパの街を出来るだけ見ておきたかったのでした
早朝のミュンヘンに着き
まずは泊まるユースホステルに向かいました
あまり良く眠れていなかったので
眠くてたまりませんでした
ユースホステルで
ドイツ人の女の子と知り合いました
彼女はわたしが日本人と知ると
日本人にとても感銘を受けたと
とても嬉しそうに話してくれました
日本人はすごい
広島や長崎で被爆した人達をテレビで見た
彼らはもうこんなことは繰り返さないで欲しい
自分達のような思いをする人を作らないで欲しいと
平和を訴えている
酷い思いをしたのに
怒りや憎しみではなく平和を訴えている
そんなことは自分達の国や他の国では出来ない
自分達の国だったら
怒って復讐すると騒ぐはず
でも日本の被爆者はあんなに酷い目にあっているのに
平和を訴えている
本当にすごいことだと
彼女はとても熱心に話してくれました
とても感銘を受けていたようでした
そうな風に思われているんだ…
ドイツ人の彼女に日本人の
被爆した人達のあり方の尊さを
教わりました
あの時のドイツ人の女の子が
とても熱く感動を語ってくれた様子は
心に深く刻まれて
海外の人の心をこんなにも動かしていることに
私も心を打たれて
自分はなにもしていないけれど
同じ日本人であることが誇らしく思えたりしていました
外の世界から見える日本を
教えてもらった貴重な経験でした
仔里 千枝
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